おいしい食事も

【キッチン】

キャンピングカーには調理が出来る設備があったりします。 レストランの厨房には劣りますが、狩りで捕獲した猪でしし鍋をこさえたり、山菜を集めて天ぷらを作ったりすることならば難なくできるでしょう。 この設備は車内にありますのでそれほど広いスペースはなく、たくさんのお皿を使うフランス料理のコースや会席料理などには不向きですが、 その場で入手した山の幸や海の幸をささっと料理して食卓に並べることくらいは造作もありません。 たわわに実った果実を収穫して水洗いし、皮を剥いてカップラーメンにトッピングしてもいいですし、手頃な収穫物がなければ持参した生卵を カップラーメンの上からそっと載せてもいいでしょう。 キッチンですのでカップラーメンのためにお湯を沸かすことも出来ますし、せっかくのキャンプだからカップラーメンじゃイヤだな、 ちゃんと器を使って食べたいよ、と贅沢を申すのならお鍋でインスタントラーメンを調理することもできます。 お湯が沸かせるのですからお鍋を使ってのラーメン作りも余裕です。 たまたま山道でマツタケを発見したのなら、それもお鍋に投入して豪勢なラーメンを味わったりできるのもキャンピングカーならではの楽しみでしょう。 どこまでも調理を望むか、設備が欲しいかによりキッチンの充実度も変化させられますが、レンタカーならば最低限のものしか備わっていないかもしれません。 もしも利用されるのなら最初に確認してみましょう。

【冷蔵庫】

キャンピングカーは調理する以前の、常温では腐りやすい食材の保管も万全です。 軽自動車やワゴン、ハイエースなんかには通常冷蔵庫っぽい設備はありませんが、キャンピングカーにはそれがあるのです。 人里離れた所で野営するでしょうし、生肉や生野菜の鮮度を保ったまま持ち運べるかどうかは命に関わる重要な問題となります。 冷蔵庫の性能は電化製品を扱っているショップで市販されている家庭用の物と同程度で、サイズは車内のスペースの都合に合わせてセレクトすることができます。 なぜ自動車に積めるのか、稼動させられるのかは簡単な話で、電源さえあればどこでも冷蔵庫は使えるのです。 なので自動車のバッテリーから電力を供給してやれば、実はどんな車でも冷蔵庫を持ち込むことは可能なんです。 ただあまりに消費電力が多いと電力不足になってしまいますので、キャンピングカーは容量の多いバッテリーを積むことが必須でしょう。 山や川に冷蔵庫のあるキャンピングカーで遊びにいければ、どれだけ便利で快適かは考えるだけでワクワクしてしまいます。 クーラーボックスではせいぜいその日しか冷やせませんが、冷蔵庫なら何日も冷却し続けることができますから、 冷えたビールを初日だけではなく何日にも渡って飲めますし、アイスクリームも3日目の昼間に味わえます。 ハムもダイコンもホタテも腐りません。

【食卓】

キャンピングカーは調理や食材の管理だけに長けているのではありません。 住宅のように捉えていらっしゃる方もいるように、そこで食事をすることもあります。 自家用車の中でご飯を食べるというとお行儀が悪いし狭いしであまり良いイメージはありませんし、経験のない人も多いでしょう。 運転席や助手席に座って膝の上にお弁当を広げて食べるのはポロポロこぼしてしまいそうですし、不安定な場所ですのでコロッケにソースをかけるのも大仕事です。 足がむずむずするからちょこっと動かしたらひっくり返ってしまったり、ソースが目標の位置にかからず白米エリアに飛散してしまったりのハプニングも起こりそうですし、 もっと酷いと座席にソースやカレーをこぼしてしまうこともあるでしょう。 それがレンタカーなら大変ですし、車の中でのお食事とは難易度も高いのです。ですがキャンピングカーはそんなトラブルの心配もありません。 車の中にテーブルが備わっているので、食堂で野菜炒め定食を食べるかのように安心してお食事を愉しむことができるのです。 お飲み物もドリンクホルダーを使う事なく、テーブルの上に好きなだけ並べられますし、なんならきゅうすと湯飲みのセットでも構いません。 また取り付けられている家具を展開することで、車内だけではなく車外にテーブルを広げるような仕組みもあります。 晴れた日には流れる雲を眺めながらの食事もいいですね。

^